PvP講座、第3回の後編です。
前回お伝えした通り「負ける戦いはしたくない」プレイヤーを戦場に引きずり出す方法について説明します。
方法としては単純で、相手が「簡単に勝てそうだ」と思うような囮を用意することです。
ベイト(撒き餌)、あるいはベイト艦などと呼ばれ、中にはベイト艦専用のALTキャラを用意する人もいます。
ベイトに適した船にはいくつか条件があります。
①相手が「勝てそうだ」「弱そう」と思えるような船であること
②相手が「沈めたい」と思うような価値のある船であること
③味方が駆けつけるまで持ちこたえられるだけの耐久力があること
④その場所にいることに不自然さがなく、ベイトと疑われにくいこと
これらの条件を全て満たすのは難しいですが、多くの条件を満たす船であるほど成功率が上がります。
実際のFitをいくつか例示しながら見ていこうと思います。 ■伝統と信頼のサイジル
戦闘用のボーナスを一切持たず、高額の積み荷を積んでいることもある輸送艦は海賊の獲物の定番です。
そんな輸送艦でも、Fit次第では簡単には沈まない耐久力を持たせることができます。
[Sigil, PI]
Shield Power Relay II
Shield Power Relay II
Shield Power Relay II
Shield Power Relay II
Shield Power Relay II
Shield Power Relay II
EM Shield Amplifier II
Shield Recharger II
Large Shield Extender II
Large Shield Extender II
Industrial Cynosural Field Generator
Medium Core Defense Field Purger I
Medium Core Defense Field Purger I
Medium Core Defense Field Purger I
防御に関わるボーナスがなくとも、シールドパワーリレーを満載すれば1000DPS前後の火力に耐えることができます。しかも一切の操作不要。
工業用サイノを積めば、BlackOpsによるドロップにも対応可能なのも評価ポイント。
耐久力重視で本体にワープ妨害装備を積まない場合は、別途タックラーを用意する必要があります。
■探検(もできる)ヘロン 初心者からベテランまで根強い人気を誇る探検艦ヘロン。
探検艦のふりをしてレリック・データサイトで待機し、探検艦を襲っているアステロやストラティオス、T3CLなどを釣り出す想定です。
[Heron, Heron]
Micro Auxiliary Power Core II
Damage Control II
1MN Afterburner II
Medium Ancillary Shield Booster
Medium Ancillary Shield Booster
Warp Scrambler II
Data Analyzer II
Core Probe Launcher I
Rocket Launcher II
Rocket Launcher II
Small EM Shield Reinforcer II
Small Thermal Shield Reinforcer II
Small Ancillary Current Router I
Hornet EC-300 x3
Sisters Core Scanner Probe x16
Mjolnir Rage Rocket x610
遮蔽ワープ可能な船を逃さないため、ヘロン自身にもワープスクランブラーを装備しています。
ただし、タンク力は高くないため、後続の味方に素早くタックルを引き継いでもらう必要があります。
■穴潰しプラクシスもどき
WH空間では接続先を切り替えるなどの目的で、WHにBSなどを通して「穴潰し」を行います。
その際に良く使われる船の筆頭格、プラクシスでベイトをしようというコンセプトです。
[Praxis, Simulated Praxis Fitting]
Damage Control II
Reinforced Bulkheads II
Reinforced Bulkheads II
Reinforced Bulkheads II
Reinforced Bulkheads II
Reinforced Bulkheads II
Reinforced Bulkheads II
Warp Scrambler II
Heavy F-RX Compact Capacitor Booster
Fleeting Compact Stasis Webifier
Heavy Gunnar Compact Stasis Grappler
100MN Y-S8 Compact Afterburner
Fleeting Compact Stasis Webifier
Large Micro Jump Drive
Medium Gremlin Compact Energy Neutralizer
Medium Gremlin Compact Energy Neutralizer
Medium Gremlin Compact Energy Neutralizer
Heavy Gremlin Compact Energy Neutralizer
Heavy Gremlin Compact Energy Neutralizer
Heavy Gremlin Compact Energy Neutralizer
Heavy Gremlin Compact Energy Neutralizer
Large Transverse Bulkhead I
Large Transverse Bulkhead I
Large Transverse Bulkhead I
Hobgoblin II x5
Ogre I x4
Hammerhead I x10
Navy Cap Booster 3200 x3
Nanite Repair Paste x200
このFitの特長は、ベイト艦自体が一定程度の戦闘力として期待できるという点です。
Heavy Neutは強力で、BC以下のアクティブタンク艦相手であれば完封できるでしょう。
問題点は、この船もやはりベイトとしての使われ方が有名すぎること。
疑われないよう、使う側の「演技力」が問われる船です。
■高級ベイトテング
戦闘サイトで強力・高価な船をつり出すためのベイトです。
テングはタンク力の高い船なので、これを沈めようと思えば相手もそれなりの船を出す必要があり、必然的に釣れる獲物も高級になるという理屈です。
[Tengu, ベイトテング]
Ballistic Control System II
Caldari Navy Power Diagnostic System
Reactor Control Unit II
10MN Y-S8 Compact Afterburner
Medium F-RX Compact Capacitor Booster
Gist X-Type EM Shield Hardener
Caldari Navy Warp Scrambler
Multispectrum Shield Hardener II
Thukker Large Cap Battery
Pith X-Type Large Shield Booster
Medium Ghoul Compact Energy Nosferatu
Heavy Assault Missile Launcher II
Heavy Assault Missile Launcher II
Heavy Assault Missile Launcher II
Heavy Assault Missile Launcher II
Heavy Assault Missile Launcher II
Heavy Assault Missile Launcher II
Medium Ancillary Current Router I
Medium Capacitor Control Circuit II
Medium Core Defense Operational Solidifier II
Tengu Core - Augmented Graviton Reactor
Tengu Defensive - Amplification Node
Tengu Offensive - Accelerated Ejection Bay
Tengu Propulsion - Fuel Catalyst
Mjolnir Rage Heavy Assault Missile x2000
Caldari Navy Mjolnir Heavy Assault Missile x2000
Caldari Navy Scourge Heavy Assault Missile x2000
Navy Cap Booster 800 x11
Scourge Rage Heavy Assault Missile x2000
船体価格自体が高めなので、ベイトだと疑われることは比較的少ないです。
熟練PvPerであっても金策のためにPvEをすることはあるため、ALTキャラを用意しなくてもベイトとしてそれなりに機能するという利点もあります。
キャパシタが過剰に思えるかもしれませんが、これはカースなどのNeut艦への耐性を高めるためです。
T3CLは高いタンク力を持っている一方で、アクティブタンク艦の常としてNeutには弱いため、バッテリーだけでもStableするように組んだうえで、さらにブースターを積んでいます。
これはイベントサイトでベイトをした時の戦闘ログです。
テングとカースを釣り出した上で味方の到着まで耐え、返り討ちにしたうえで無事生還しています。
このFitの欠点はベイト艦としては高級なことと、スキル要件がそれなりに重いことです。
ベイト専用のALTキャラを乗せるというよりも、メインキャラを乗せて金策をしながら獲物を待つ、という感じでしょうか。
ベイト艦のFitをいくつか紹介しましたが、いかがだったでしょうか。
「こんな方法で釣れるのか」という疑問をお持ちの方もいると思いますが、今回紹介したのは実際に使ったFitから、それなりに「打率」が高いものを厳選しています。
今後も随時、PvPを楽しむための情報を発信していきたいと思います。
宇宙の片隅で、みなさまが獲物に恵まれるようお祈りしております。
それでは、Fly Safe!